【映画の感想】『みんなの学校』上映会&木村泰子先生講演会の感想

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先日私は、群馬県で開かれた『みんなの学校』上映会&木村泰子先生講演会に行ってきました。

会場には地元の人だけではなく、県外からもお客さんが来てましたよ。私もその一人ですが。

私は『みんなの学校』を見るのは初めてだったんですが、色々と勉強になりました。

だから、たくさんの人に見てもらいたいなと思ったので、今回は映画『みんなの学校』を見た感想を素直にお話しします。

後半は少しネタバレも含みますので、細かいことを知りたくない方はご注意ください。

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みんなの学校の感想

『みんなの学校』のあらすじを知っておいた方が良い

これから『みんなの学校』を見る方に絶対おすすめしたいことがあります。

それは、映画を見る前までに少しだけでもいいから「予備知識」を頭に入れておくということです。

なぜかというと、この映画は大空小学校の日常をありのまま撮影して編集したドキュメンタリー映画で、ナレーションは無いに等しいからです。

大空小学校のある年の1年間を約2時間に編集してあるので、例えるなら、ホームビデオを無理やり短く編集したような感じになっています。

なので、ある程度予備知識がある方が理解しやすいと思います。

私の場合は音声が聞き取りにくかったため、登場人物の話し声が聞き取りづらく、余計に理解しづらい場面がありました。

このように、私みたいになる方もいるかもしれないので、ある程度の情報は『みんなの学校』の公式ホームページの情報や予告編、またはパンフレットや書籍が手に入ればそれらで学んでおくとベターです。

ナレーションが無いに等しいのは、先入観を持たせないようにしてあるからかもしれないんですが、主な登場人物の顔と名前だけでも頭に入れておくと見やすくなると思います。

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『みんなの学校』の校長先生や教職員、サポーター

映画に出てくる校長先生は、大空小学校の初代校長である木村泰子先生です。

木村先生は大空小学校に配属されたとき、今ままでになかった新しいタイプの学校を作りたいと、教職員や他の職員の人たちと本音の話し合いを通して試行錯誤し、やがて大空小学校は現在の形の学校になりました。

映画を見てまず率直に思ったのが、「こんなに動く校長先生って、他の学校にもいるんだろうか」ということです。

私の中の一般的な校長先生のイメージって、職員室や校長室にいて事務仕事や会議などをしているイメージなんですけど、木村先生は違います。

教室などの現場へ行き、積極的に子どもたちと関わっています。

問題行動の多い子どもには、校長という権力で説教をするんではなく、子どもたちが抱える問題の解決方法を子どもと一緒に真剣に考えます。

そして教職員もクラスや担任という枠組みを超えて、子どもたち一人一人と向き合います。

それに加え、大空小学校には「サポータ―」と呼ばれる保護者や近所の人たちが学校と深く関わって、子どもたちをサポートしています。

サポーターはいつでも地自由に学校を出入りでき、子どもたちを支えています。

こういった様子が映画では見れるのですが、この「学校」と「保護者」と「地域」の関わりが、特別な支援を必要とされている子どもが普通の教室でも学べる理由なんだと思います。(大空小学校には、特別支援教室がありません。)

だから大空小学校には、他の学校では「問題児」とされ、居場所を失った子どもがよく転校してきます。

そんな様子も、映画では見れます。

『みんなの学校』心に残ったシーン(ネタバレ注意)

心に残ったシーンを3つまとめました。

まず1つ目。

「セイちゃん」という4月に転入してきた4年生の男の子。セイちゃんは前の学校で友達が出来ず、授業は1日1~2時間程度しか受けられなかった男の子。

そのセイちゃんは転校当初、なかなか教室に入ることができずに校長室で過ごすことが多かったのですが、そのセイちゃんが5月には教室で過ごせるようになったのです。

前の学校ではできなかったのに。

そのセイちゃんが教室で学べるようになった背景には特に、校長先生とクラスの友達の存在が大きかったのではないかなと私は思いました。

人を信頼できないセイちゃんの心の壁を溶かしてくれたのは、仲間たちの「手当て」があったからだと感じています。

映画では、セイちゃんと接する人たちの手に注目してみてください。

私は校長先生がセイちゃんを膝の上に座らせたり、手を握ったりしている姿に、とっても愛情を感じました。

こんな風に接してくれる先生はなかなかいないですよね。

こんな風に心から子どもたちの事を考えて、一生懸命に接してくれる学校の先生や職員、サポーターと呼ばれる地域のみなさんの温かさが、映画を通して沢山垣間見れました。

息子の学校がこんな学校だったら、ウチの息子は不登校にならなかったかもしれません。

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2つ目。

マサキ君という、イライラすると友達に暴力をふるってしまう4年生の男の子。

校長先生と「もう人に暴力をふるったり、暴言を吐いたりしない」と約束したにもかかわらず、ある日、マサキ君はまたお友達に暴力をふるってしまいます。

でもそんなマサキ君は後日、2分の1成人式で将来の夢を保護者の前で語る際に、涙を流しながら

「もう人から嫌なことをされても暴力はふるわないし、暴言も吐かない」

ということを誓います。

「暴力や暴言はダメなことと分かっているのに我慢できない」というマサキ君の苦しみや、「自分を直したい」と努力をしているであろうマサキ君の気持ちを考えたら、

私は号泣しちゃいました。

3つ目。

大空小学校2年目の新人講師で4年生の担任の座親先生。

座親先生は新人なので、とにかく子どもたちの対応に苦戦するんです。

そんなある日、座親先生は大声で子どもを叱ってしまったんですね。

その時に、感情的に大声で子供を叱ったことを校長先生から注意されます。

大声で怒る先生なんて珍しくはないとは思うんですが、「大声で子どもを叱るということは暴力だ」と校長先生から厳重注意を受けます。

「大声で叱ったことで、子どもが窓から飛び降りて死んでしまうことがあるかもしれない。」

「そうなっった場合、座親先生はその責任を取れるのですか」と。

このシーン、学校の先生に見て欲しいなあって、心から思いました。

感情的に怒られるのって結構傷つきますし、先生への信頼感を失ってしまうかもしれませんから。

繊細な子は不登校になってしまうかもしれません。校長先生の言葉、凄く重かったです。

大声で叱るとか、体罰とか、昭和的な指導方法って一時的には効果があるかもしれませんが、

叱られた子どもの中には、心に大きな傷を残してしまう子どももいます。

だから、特に現役の先生方には「指導方法はどうあるべきなのか」について、一度真剣に考えてみて欲しいなと思います。

私は小学生の時、担任の先生が手のかかる男子にしていた暴言や体罰まがいの行動が怖くて怖くて不登校になりそうになったことがあります。

私は何も悪いことはしていないんですけど、いつか何かに文句を付けられて怒られる日が来るんじゃないかと、毎日の様に不安でした。

さいごに

他にも感じたことは沢山あるのですが、長くなりそうなのと、かなりのネタバレになりそうなので、この辺で終わりにします。

講演会の感想については、またの機会にお話ししたいと思います。

私の息子には不登校の経験があります。

だからついつい登場人物が息子と重なってしまって、涙なしでは見れませんでした。

大空小学校では不登校児がゼロだそうです。

それを支えているのは先生だけではなく、職員や地域の人たちが積極的に学校や児童に関わっているからなんですが、その様子をぜひ映画を通して沢山の人に見てほしいなと思っています。

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