
子どもが不登校になると、ただでさえ子どもが不登校になったことで不安なのに、親は色々と決断したり、対策したりと考える事ばかりで、子育ての悩みがどんどん増えていきます。
不安や心配な気持ちでいっぱいの中、親の事は2の次で色々と決断しなくてはならなかった状況は私にとって、本当に苦痛でした。
今回は、不登校の親のストレスというテーマで、私の体験談をお話しします。
当時の私は不登校の親として何に悩み、何が辛かったのか…。
不登校の親は辛い
不登校の親は、子どもの気持ちに振り回される
母親は揺れ動く子どもの気持ちに寄り添い、ネガティブな感情を受け止めたり、励ましたりなどしながら登校を促さなければなりません。しかも、自分の心の中にある不安や疲れなどの気持ちは二の次にして。
例えば、子どもが「学校まで一緒に歩いてくれれば登校出来る」というので子どもと一緒に登校すると、歩いている途中で気持ちが変わり、引き返すことがありました。
この他にも、「歩くのが辛い。車で送ってくれるなら登校出来る」というので車で登校しても、車から降りられなくなったり、学校の門から先に行けなくなったりすることがありました。
そういう時は、担任の先生を職員室まで呼びに行き、先生に教室まで連れて行ってもらうこともあったんですが、それもだんだん慣れてくると、今度は先生が間に入っても教室に入れなくなったりしたので、最初の頃はちょっと強引に教室へ連れていってもらいました。
そういう時に子どもに泣かれると、とても胸が苦しかったです。
あと、学校についていくと辛かったのは、まわりの子どもたちからの「なんで親がいるの?」という視線や質問。質問にはなんて答えたらいいのか分からず困りました。また、たまたま学校付近にいたママ友に遭遇してしまった時も辛かったです。なぜなら、現状を知られたくなかったからです。
不登校の親は、学校との関わりが多くなる
学校へは遅刻や欠席の連絡をしなければなりません。その連絡は基本的に連絡カードを近所の子どもを通して伝えるのですが、それを近所の子に度々持って行ってもらうのも悪いし、うちの出席状況を毎回知られるのも嫌だったので電話していたんですね。
で、電話をすると毎回違う先生が出てくるんですけど、先生が毎回違うので緊張していました。
遅刻や欠席の理由は毎回同じなのに、先生によっては理由を詳しく聞いてくるので最初は辛かったです。だんだん慣れていきましたけどね。
これ、だんだん慣れてはいきましたけど、とても辛かったです。なぜかというと、たびたび遅刻や欠席を学校に連絡していると、子どもを学校へ行かせられない自分が母親として失格なんじゃないかと、母親としての自分に自信が無くなっていくからなんです。
たかが電話でしょと思われるかもしれないんですけど、これって結構つらいんですよ。だから私は精神的な負担を担任に理解してもらい、欠席する時だけ連絡するという事にしてもらいました。
そして、欠席が毎日のようになってからは、「しばらく欠席します」と伝えて、連絡はしなくてもよいことにしてもらいました。
不登校の親は、先生からのプレッシャーを感じてしまう
凄く体調が悪ければ休ませようと思えるんですけど、そうでないと毎回休ませるべきなのか、背中を押してあげるべきなのかを迷うんですね。
そして、学校からも連絡が来るようになると、学校に行かせないととプレッシャーを感じるようになります。
担任からはどんな様子ですかと聞かれたり、「本人と電話してもいいですか」とか「家庭訪問しましょうか」とか選択を迫られることもありました。
今だから分かりますが、当初の私は不登校の知識がなさすぎて、担任の先生に頼っていましたが、実は多くの学校の先生自体も不登校の知識は乏しいんだそうです。だから先生の提案が正しいとは限らないし、義務教育の本当の意味を知ればそんなにプレッシャーを感じる必要はなかったんです。

不登校の親は、子どもの対応と対策に追われる
学校へ復帰させるにはどうしたらいいのか。私は毎日のようにネットや書籍で勉強しまくりました。
そんな試行錯誤の中で度々起こるのが「選択」。本格的に欠席の多い不登校になってからは、給食を止めるべきかどうか、学校のお便りはどのように受け取るか、今後はどのように子どもをフォローしていくかなど、考えることで山積みになりました。
解決するのに時間がかかる
子どもが不登校になった原因やきっかけに気づけるようになるまでには時間がかかります。なぜなら、最初は子ども本人も何が原因で登校できないのかが分からないし、原因は複雑にからんでいるからです。
子ども本人に理由を聞いて答えたとしても、それは何か答えなきゃという思いで答えただけで真実とは限らないんですね。小学生低学年くらいだと、言葉で説明するのが難しいですからなおさらです。
不登校の親がイライラする理由
子どもが家にいると遊び相手になったり、勉強を教えたりと忙しくなります。本格的な不登校だと自分の時間が無くなってしまうので、これも本当に辛かったです。また、うちの子は家にいるときは元気だったので、ただの怠けなんじゃないかと思い何度も腹が立ってイライラしてました。
でも今は、母親は家で子どもとゲームとかして遊んであげることが大切だと知っているので、もしその頃に戻れるのならばもっと子どもと一緒に遊んであげたいです。
夫に辛さを理解してもらえない
夫は仕事があるので、日中の色んな出来事は話しても理解してもらえませんでした。「ほっとけばいいんだ」というのが基本的な夫の考えだったので、「私が関わり過ぎてるからこじれてるんだ」ぐらいなことを言われて辛かったです。
しかし、今思えばこの考えは大切だったなと思います。
こんな考えの夫ではありましたが、たまに夫の考えがブレて、夫と子どもがケンカになることがあったんですけど、そんな時には子どもと夫との間に挟まれることもあって、それも辛かったです。
不登校の情報がありすぎる
不登校について学んでいるとき、あまりにも情報がありすぎて判断に困りました。専門家同士でも考えが違ったりして、どれを信じたらいいのかが分かりませんでした。
大きく分けると、積極的に登校刺激する方法とそうでない方法とに分かれていて、真逆すぎて「どっちやねん」てなりました。
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まとめ
不登校の対応で私が辛かったこととは
〇子どもの気持ちに振り回される
〇学校との関わりが多くなる
〇先生からのプレッシャーを感じてしまう
〇子どもの対応と対策に追われる
〇解決するのに時間がかかる
〇子どもと過ごす時間が多すぎる
〇夫に辛さを理解してもらえない
〇不登校の情報がありすぎる
ことでした。
書き出したらなんかたくさん出てきてしまいました。まだ書きたいことはあるのですが、長くなり過ぎたのでまたの機会にまとめたいと思います。