新年度がスタートしましたね。
5月前後になると多くの学校では、家庭訪問が実施されると思います。
しかし、春といえばまず家庭訪問というのが昔からの流れですが、
近年の小学校では、家庭訪問を廃止にする学校が増えてきているようですね。
実施したとしても、玄関で10分程度・全員の家庭ではなく
希望制などに変化してきているんだそうです。
なぜなんでしょうか?
そこで今回は、
・家庭訪問が廃止になってきた理由
・家庭訪問の意味
についてまとめてみました。
家庭訪問が廃止になる理由
家庭訪問が廃止になってきている背景には、
どんな理由があるのでしょうか?
調べてみると、こんな理由があるようです。
<共働き家庭の増加>
今って、共働きのご家庭が多いですよね。
訪問日は先生が調整しますが、
その調整自体が困難になってきているんだそうです。
<教師の仕事量の増加>
先生って凄く忙しいですよね。
勉強の内容が増えたり変わってきていますから、
その準備などでも大変です。
近年では、働き方改革が進められていることもあり
先生の負担を減らす観点からも廃止の流れになっているようです。
<保護者が望んでいない>
そもそも家庭訪問は、どこの家庭でも望んでいるわけではありません。
我が家には必要ないからと、拒否する家庭もあるんだそうです。
家庭訪問は希望制がベター?
家庭訪問を拒否する家庭もあれば、
もちろん、ぜひ来てほしいという家庭もあります。
例えば
・子どもにアレルギーがある
・子どもが学校に適応できていない
など、
子どもに何かがある場合は先生と直接話したいですよね。
家庭訪問を望むかは家庭によって異なりますから、
希望制にするっていうのはアリだと個人的には思っています。
ただ、
・問題行動が多いお子さんの家庭
・教師から見て心配事があるお子さん
・学校行事に全く参加しない保護者
の自宅には、家庭からの希望がなくても行かなければいけないと思います。
虐待の問題がないか、どんな家庭環境なのかを把握しなければならないからです。
家庭訪問はなぜするのか?
そもそも学校の家庭訪問には、どんな意味があるんでしょうか?
調べてみると、主にはこんな目的があるようです。
①自宅までの経路を把握する
②通学路に安全が確保されているかの確認
③教師と保護者の顔合わせ・コミュニケーション
④学習進度や授業態度など、学校での様子を保護者へ報告
⑤家庭の雰囲気を知る
家庭訪問の意味
①自宅までの経路を把握する
災害や学級閉鎖などが起きた場合に、教師が自宅へ訪問する場合があります。
自宅を把握しておけば、スムーズに家庭をまわることができます。
②通学路に安全が確保されているかの確認
交通量や信号・横断歩道などの有無を確認し、事故が起きやすい道路かを確認。
また、通学路にゲームセンターや商店があるかなども確認しています。
③教師と保護者の顔合わせ・コミュニケーション
学校が始まったばかりだと、先生も保護者も相手の顔をしりません。
先生と保護者が顔見知りになり、ある程度のコミュニケーションをとっておくことは、
意思疎通するのに大切です。
④学習進度や授業態度など、学校での様子を保護者へ報告
子どもがどんな様子で学校生活を送っているかって、
親は気になりますよね。
また、先生へ聞きたいことや相談したい事があれば
話すことが出来ます。
⑤家庭の雰囲気を知る
これは「④」とは逆に、今度は先生としても家庭の雰囲気や様子が知りたいですよね。
百聞は一見にしかずで、自宅の様子を見ることで子どものSOSなどを
キャッチできる可能性があります。
さいごに
家庭訪問の廃止については賛否両論がありますが、
あなたは賛成・反対のどちらですか?
最初は廃止でも問題がないのでは?と思いましたが、
虐待の問題を考えると、今まで通りがいいのかもしれません。
先生とのコミュニケーションは、
連絡帳や学校への訪問でとることもできますが、
家庭の雰囲気に関しては直接自宅へ訪問しないと分からないですからね。