お巡りさんが市民の安全をを守るために使っているパトカー。日本では、パトカーの色って白と黒ですよね。先日子どもから「パトカーって何で白と黒なの?」と聞かれたのですが、答えられませんでした。
私はパトカーの色について、今までは特に疑問に思ったことはないんですが、これについては私も疑問に思ったので、今回は、緊急車両の一つであるパトカーの「色」について、調べたことをまとめてみました。
パトカーの色の誕生
緊急車両の色の意味
緊急車両って、必ず特徴的な色や装備がありますよね。
例えば公共のものだと、パトカーを始め、消防車、救急車、皇宮警察の車両、自衛隊の警務車両、高速道路の道路管理車両、自治体の救援活動用司令車など。
その中でも、私たちが特に街でよく見かける「パトカー」と「消防車」と「救急車」の色に注目してみましょう。
まず、「消防車」と「救急車」の色について。
個人的なイメージで、これらの車両の色を単純に考えると、消防車は火事を止めるために活動する車両だから、車体の色は炎をイメージした「赤色」。一方、救急車は医療に関する車両だから、車両の色は清潔をイメージした「白色」と考えてみました。
ではパトカーは?
パトカーは悪を取り締まる活動をしている警察が使う車両だから、正義をイメージした「白」と悪をイメージした「黒」なのかなと予想してみました。
でも、そもそも、パトカーって、昔からこの色だったんでしょうか?
初代パトカーの色
調べてみると、現在ではパトカーの色は白と黒の2色ですが、実は初代のパトカーは「白1色」のパトカーだったようです。
また、救急車も、元々は白1色。でも、消防車は最初から赤だったようですね。
これはなぜかというと、昭和26年に決められた運輸省令の「道路運送車両の保安基準」によって、「緊急自動車の車体の塗色は、消防自動車にあっては朱色とし、その他の緊急自動車にあっては白色とする」と定められたからなんです。
(この省令で知りましたが、消防車の色って「朱色」だったんですね。)
一方、救急車とパトカーって元々白かったってことは、昔はこの緊急車両が走ると、それぞれの見分け方って、車種や大きさ、サイレンの形なんかだったんですかね?
今の救急車は、車両に赤線が入っていますけど。
パトカーの色が変わった理由
白色のパトカーが走っていた初期、日本ではまだ自動車は珍しいものだったので、パトカーと救急車が白色であることはさほど問題がなかったようですね。
しかしその後、日本は経済の発展と共に自動車が普及し、街中を走る車は増え、今までは白か赤だった緊急車両は、色のあり方を変えなければならなくなりました。
なぜなら、猛スピードで走る緊急車両を安全に走らせるためには、一般車両とパトカーを一目で見分けられるようにする事が重要となったからです。
こうして、パトカーを含む緊急車両の色は、特徴のあるものに変化していったんですね。
これで、パトカーの色が白から変化した理由は分かりましたが、ではなぜ、パトカーは白と黒になったんでしょうか?
その理由はなんと、アメリカのパトカーのデザインを参考にして作られたからのようです!
だから、正義と悪のイメージカラーで作られたわけではないみたいですね。
このパトカーですが、現在では、パトカーは警察庁の指針により、車体は白黒色で、上部と前面に赤色警光灯と拡声器を備えて、横部には都道府県名が表記されています。
ご存知でしたか?
まとめ
パトカーの色はもともと白だった。
でも、社会の変化による自動車の増加に伴い、一般市民が一目で一般車両と緊急車両を見分けられるよう、白と黒に変化した。
なぜ白と黒かというと、アメリカのパトカーのデザインを参考にしてデザインされたから。
パトカーって、ある動物の名前で呼ばれているの知っていますか?
そのある動物とは、「パンダ」です。
パトカーの色ってパンダの色と一緒だから、パトカーのことを「パンダ」と呼ぶんだそうですよ。