あなたは人前で泣いてしまった事ってありますか?
私が人前で泣いた経験は、結婚式に親へ読んだ手紙の時くらい。
(これは特別な涙です^^)
人前で泣いた経験なんてほとんどありませんでした。
しかし、そんな私がなんと、大人になってから人前で泣いてしまったんです。
しかも、何回も…。
今回は、そんな大人の私が人前で泣くという経験をしてしまったというお話をしたいと思います。
大人だって人前で泣く!!
私はもともと涙もろい性格です。
テレビや映画などで感動的なシーンををみて感動すると、すぐに涙が出てしまう性格なんですね。
小さいころは特に年の近い兄弟から「うわっ!泣いてる!」とかいってバカにされていました。
だからなのか私は、人前で泣くことを
「恥ずかしいこと」
「弱い人間のすること」
と思うようになってしまい、友人の前でも泣くことが出来なくなっていました。
泣くときは基本ひとり。
夫や息子に見られそうなときは泣いている姿をごまかしてしまいます。
そんな、卒業式でも泣いたことがない私なんですが、実は大人になってから人前で泣いてしまった経験が4つあります。
大人が泣く話①
まず一つ目は、息子が不登校になりって、スクールカウンセラーさんにお世話になった時です。
カウンセリングを受ける前の私は、どうせカウンセリングでは「母親としての役割が果たせていない」などとか言われるんだろうなと思っていたんです。
「不登校の原因は、母親のあなたにあります」とか言われるんだろうなと。
ところが、私の相談に乗ってくれたスクールカウンセラーさんは凄く優しくて、私が話すことに対して肯定も否定もせず、ただただ話を聞いてくれたんですね。
そうしたら、話をきいてもらううちに涙が止まらなくなってしまって、大号泣してしまったんです!!
最初は「恥ずかしい」と思って必死に涙を止めようと思ったんですが、涙は全然止まらず、終始泣いてばかりの相談になってしまいました。
その後もこの相談は続き、このスクールカウンセラーさんには何度もお世話になったのですが、相談でお世話になった日の4分の1くらいは涙ばかりでしたね。
最初は恥ずかしかったんですけど、「相手は話を聞くプロだし」「1対1の個室だったし」と開き直って、「まあいっか!」と思えたら楽になりました。
大人が泣く話②
このスクールカウンセラーさんのおかげで、かなり心を落ち着かせることができた当時の私ですが、今度はまた、ある人の前で泣いてしまったのです。
それは誰かと言うと、通級の先生。
息子を通級へ通わせたいなと思い、ある日、通級へ行って担当の先生に話を聞いてもらったんですね。
そうしたらなんと、その話を聞いてくれた先生のお子さんも不登校&発達障害で悩んだ経験があるとのことで私の話をよく理解してくれたんです。
しかも私の事を「よく頑張っている」と褒めてくれて・・・。
すると相談中、涙があふれてきてしまって、ここでもまた大号泣してしまったんです!!
この時は「恥ずかしいな」っていう気持ちもありましたけど、私の辛さを共感してもらえて「うれしい」という気持ちの方が強かった記憶があります。
なぜなら、話を聞いてくれる人はいても、理解までしてくれる人はなかなかいなかったので…。
大人が泣く話③
書いているうちに思い出したんですが、実は学校の先生からの電話で泣いたこともあります。
不登校中って学校の先生から
・子供の様子を確認するための電話
がかかってくるんですね。私は当時、これが辛くて辛くて仕方ありませんでした。
そんな、いつもは普通に対応できる先生との会話中、過去に2回だけ泣いてしまった事があります。
まぁこれあは疲れが相当たまっていたからだと思うのですが、これは本当に恥ずかしかったです。
それぞれ別の先生なんですが、なんかその時は、先生から責められているように感じてしまって、気が付いたら泣いていたんですね。
泣いてしまった時は、A先生はありのままを受け止めてくれた感じだったんですけど、B先生の方はは冷めてました。
B先生からは「追い詰めてしまったみたいですみません。」と謝られましたけどね…。
大人が泣く話④
最後は、私が人前で泣いてしまった一番恥ずかしい話です。
私は最近、とある発達障害の子どもをもつ親の会に参加してみたんですが、そこには親の会のスタッフさんと親御さんの10人くらいの人がいたんですね。
この日はグループで自由に話し合う内容だったんですけど、私はこの会にまだ慣れていなかったので、とりあえずは他の方の話を聞いているだけにしようと思っていました。
ところが、たまたま話を振られてしまい、私は緊張の中で話さなければならない状況に….。
私は話すことを拒否しようかとも思ったのですが、この会にはなかなか来れないこともあって、なんとか勇気を出して話し始めたんですが…..。
するとなんと、話し始めたとたん、私は号泣してしまいました。!!
自分でもびっくりして一生懸命に涙を止めようとしたんですが、その時はとにかく気持ちのコント―ロールができず話すことがやっとの状態で、なかなか涙を止めることができませんでした。
実は、この頃の私は子どもの悩みに加えて、互いの親の問題や兄弟とのトラブルで精神的に疲れていたんですね。
それに加えて、この会に対する緊張が加わったもんだから、気が付いた時にはもうどうにもならなくなっていました。
もう、穴があったら入りたいくらい恥ずかしかったのですが、こういった機会はめったにありません。
だから私はなんとか頑張って、泣きながら話しました。
すると、ここにいる方たちは状況は違うけど、何らかの悩みを抱え、私が抱えている悩みを経験してきた人たちなので、何人かの方が私に優しく声をかけてくれたんですね。
そしてその方たちは、私のことを肯定も否定もすることなく、私のためになるであろうその方たちの子育て経験を、ただただ、静かに話してくれました。
すると、その話を聞いているうちに自然と、涙は落ち着いていきました。
今思うと、この時は本当に凄くはずかしかったんですが、勇気を出して話したのは正解だったなと思っています。
なぜなら、その時に話を聞いて子育てのヒントをもらったことで、心に少し余裕をもつことができたからです。
泣いたあと
この日は自分でも驚くほど泣いてしまったので、私の心はもう限界なんだなぁと思いました。
そこで私は勇気を出し、ずっと一人で抱えてきた自分の親と兄弟との悩みを夫に話してみることにしたんですね。
この話をしてしまうと、私は夫から見放されるのではないかとずっと不安だったんですが…。
でも、いざ話してみたら意外にも、夫は怒ることも見放すこともなく、すべてを受け止めてくれたんですよ!!私はもうびっくりしたのと安心したのとで、またまた大大大号泣。
でもそのおかげで私は、徐々に元気を取り戻していくことができました。
私はこの日、あの親の会で泣くことがなければ夫に話をすることはしませんでした。
だから、見ず知らずの他人だらけの前で涙を流したことは、とってもとっても恥ずかしいことでしたけど、
私はこの涙のおかげで、一歩前進することができたので、あの時勇気を出して話して良かったなと思いました。
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まとめ
一般的に、泣くって行為は「弱い人がする」っていうイメージがあるんですけど、私はそうではないような気がします。
どんなに強い人でも泣くときは泣くだろうし、私の場合ははむしろ、泣くたびに強くなっていっている気がするんですよね。
私は人前で泣くのは恥ずかしいけど、泣けるようになったら、本当に心が軽くなりました。
人からどう見られるかばかりしていた自分から、人からどう見られようと私は私だって、強く思えるようになってきたんです。
もし、これを読んでいるあなたが人前で泣いてしまったとしても、どうか自分を責めることはしないでくださいね。
その涙はきっと、あなたを強くしてくれるものです。泣いてしまった時の気持ちはしっかりと、自分自身で受け止めてみてください。