一人っ子家庭は現代では珍しくないとはいえ、実際には一人っ子育児をしていると肩身の狭い思いをすることがあります。
例えば、
・「二人目はいつ?」という大きなお世話な声掛け
などです。
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「世間でいう一人っ子神話には何の根拠もない」と専門家も言っているんですけどね。
まぁ確かに一人っ子というものには、多かれ少なかれそういう傾向はあるかもしれませんよ。
でも、性格や思考などというのは一人っ子でも兄弟がいる子でも、教育や環境次第で変わるんだということに気づいて欲しいものです。
そこで今回は、一人っ子だって教育や環境で立派に育つんだというテーマで
・一人っ子育児で不安になったとき
・一人っ子育児で工夫したこと
・一人っ子育児の失敗談
を先輩一人っ子ママに聞いて、まとめてみました!
一人っ子の子育てで不安になった時とは?
まずは、どういった時に「一人っ子育児が不安」になったかを聞いてみました!
Cさん
・習い事を始める時も集団に馴染むまでが時間がかかり、最初の頃は泣いてばかりだった。
Eさん
・子ども自身は争わない平和な性格で、集団の中に入ると喧嘩の仕方が分からず、特に小さいうちは一方的にやられるのみだった。
こんな時、兄弟でもいればもっと強くなったのかなと、悩んだりした。
・周囲に大人しかいないので、周りが自分に合わせてくれるものと思っているのも悩みの種だった。
小さなころは、お友達に合わせて遊ぶことができずヒヤヒヤした時があった。
Gさん
兄弟姉妹がいないということは「比較されること」「争うこと」がないため、基本的に急ぐことをしない。
なので本当にマイペースで、やること、取りかかることに時間がかかる。
Hさん
兄弟がいないためか、集団で遊んだり、子ども同士で遊ぶことが苦手。
頑張って自分から遊びに誘うのだが、ごっこ遊びや絵本読みなどのおとなしい遊びはできるものの、おいかけっこや戦いごっこなどの子どもらしい激しい遊びが苦手。
そのため、1人で帰ってきてしまうことがあった。
一人っ子の教育方法
次に、「一人っ子だからこそ工夫したこと」を聞いてみました。
Bさん
・「一人っ子だからわがまま」というような話も聞くが、愛情としつけは別物なので、外に出て恥をかくことがないように十分しつけをした。
・一人っ子だから将来自立をしないといけないということで、専門職に就くことを勧めていた。
・たまたま本人のなりたい職業が専門職であったこともあって、本人もその道に進めるよう努力し、専門職に就くことができた。
Cさん
・本当は兄弟を作ってあげたかったのだができず、一人っ子と決めた時からできるだけ多くの時間を子供と一緒に過ごすよう努力し、たまには兄弟のように遊ぶようにしていた。
・おままごとや積み木やすごろくを一人で楽しむことも覚えたみたいだが、なるべく一緒に兄弟のように遊んだ。
・幼稚園の時は子供と気の合う子どもを見つけて休みの日に一緒に遊んだり、幼稚園の帰りに遊んだりして、外の輪にも入れるように努力した。
Dさん
・一緒に遊ぶ時間も楽しみながら、お互いに1人で楽しむ時間を作った。
子どもが一人で熱中して遊んでるときは「1人の時間」として邪魔しないで思いっきり1人の時間を楽しませてあげ、その時は母親である私も1人の時間を楽しむ。
そんな風にメリハリをつけて一緒の時間を過ごした。
・当然兄弟はいないので、私や夫が兄弟としての役をしてあげた。
特に夫は子どもと活動的に遊んでくれるタイプだったので、精神的に子どもに戻って遊んでくれ、娘の友達やお兄さん?くらいの感覚で一緒に遊べていたと思う。
Eさん
・大人だけの世界ではいけないと感じ、同じくらいの年齢の子どもが集まる場所へ積極的に連れて行っていた。
児童会館で開催されている子育てサロンや、子育てサークルにも所属していた。同じくらいの子どもを持つものどうし、話も弾んで楽しかった。
子どもはおもちゃの取り合いやかけっこなどの競争を通してお友達に揉まれ、強くなったと思う。
また、公園にも毎日お散歩に行っていた。そのおかげか、子どもは遊具が得意で、幼稚園に入っても運動は得意な方だった。
Fさん
・本人が寂しい思いをしないようにしっかりコミュニケーションをとるよう心がけた。
・よく話を聞くように努力したところ、小学生の頃まではよく話をしてくれた。また、オセロやトランプ、カードゲームなど、しっかり相手をすることができたと思う。
・本人が行きたいと言う場所には、積極的に連れて行った。子供には、やりたい事、行きたい場所など多くの経験をさせてやれたと思う。
一人っ子の子育てで失敗したこととは?
子育てにおいて「失敗したな」と感じてしまうことは、一人っ子の親じゃなくてもあるものだと思います。
最後に、一人っ子の子育てで「失敗したかも?」と感じたことを聞いてみました。
Fさん
・一人っ子であるがゆえに、手をかけ過ぎてしまった。先回りして、親の方が手を出してしまっていたので、今では自分から何もしなくなってしまった。
・もっと本人の自主性を尊重して、小さいうちから何でも本人にやらせるべきだったと思う。
・最初は、時間がかかるだろうが、気長に見守る姿勢が必要だったと思う。着ていた服も脱ぎっぱなし、「飲み物」と催促する始末。甘やかせ過ぎてしまったと反省しきり。
・また、「我慢」とか「分かち合いの心」が乏しいように感じる。お菓子等食べたいものはすべて自分のもの。一人っ子ゆえに、わがままに育ってしまったかもしれない。
・家族に対して、また友人に対しての思いやりをもっと持ってほしいものだと思う。優しい心を育てるということを、もう少し意識して子育てすべきだったと後悔している。
・子供がもっといろんな人と関わりを持てる場を提供するべきだった思う。
Cさん
・2人でずっと遊んでいたからか公園や幼稚園に行ってもなかなか集団の輪に入れず、みんなと遊ぶより一人でマイペースに遊ぶ方がすきだったので幼稚園に入ってから色々と悩んだ。
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まとめ
一人っ子子育ての失敗談を聞いてみると、一人っ子だから「わがまま」とか「一人遊びが好き」なんではなくて、育てられ方の影響もやっぱり大きいという事が見受けられますよね。
手のかけ方の間違いには気を付けたいです。
また、面倒でも、遊んで学べる環境を整えてあげるって、改めて大事だなと思いました。