いわゆる謝恩会って、やりたい派とやりたくない派と別れますよね?
もちろん、謝恩会は先生への感謝を表すためにやるものですから基本的にはやるべきなんですけど、謝恩会の内容によっては「そもそも謝恩会とは?」と考えさせられるものもあるように感じます。
うちの息子の園の場合、先生の本音としては「拘束時間が長くなるから謝恩会は辞退したい」という先生が多かったようで、息子の代では謝恩会がなくなりました。
先生ですら辞退したいという謝恩会ですが、それは保護者も同様だったりします。
でも、保護者は感謝をする立場ですから、謝恩会がある場合は欠席は避けたいところですし、欠席なんてしたら他の保護者の目も気になってしまいますよね。欠席したらどんなことになるんでしょうか?
そこで今回は、幼稚園の謝恩会を欠席したことのある33歳のママさんに体験談を伺いました。
ウチの幼稚園の謝恩会は親だけの会
私の子どもが通っていた幼稚園では、卒園前の3月の初旬頃に、お世話になった幼稚園の先生方と卒園児の保護者での謝恩会が開かれるのが恒例の行事でした。子どもは参加できないので、ほとんどの方がご主人や祖父母に子どもを預けて参加します。
年長に上がるまでは謝恩会にも出席するのを楽しみにしていましたが、幼稚園の3年間の中でのママ友トラブルに巻き込まれたこともあり、年長に上がる頃には普段のママ友とのランチ会もとても気疲れしていたので、正直面倒だなと思うようになっていました。
また、謝恩会が終わった後には、年少の頃のクラスのママ友で集まるのも恒例となっていたので、それもまた、私の心を重くしていました。
お世話になった先生への感謝はありましたが、こういった理由から私は、「謝恩会は欠席にしたいな…。」と考えていました。
例年、謝恩会には8割近い保護者が出席するので、もし欠席をすれば、周りからはかなりの疑問を持たれるであろう空気の幼稚園でした。欠席するには余程の理由がないと難しいという状況でした。
仲良しのママ友も「行きたくない、仲良しのメンバーで集まる方が楽しいよね」というので、それで良いかなーと思っていたところ、6月にちょうど妊娠がわかりました。出産予定日は1月です。
7月が謝恩会の締め切りだったので、まだ妊娠初期の状況ではありましたが、仲良くしていた謝恩会委員の方に事情を説明しました。
「申し訳ないけれど3月は出産して間もない頃で、きっと参加は難しいと思う」ということを伝えたところ、妊娠報告も喜んでくれ、「それは無理せずに、欠席にしてくれて大丈夫だよ!」と声をかけてもらえました。
3時間程度なら出れなくもないとは思ったのですが、正直、産後の疲れているときにわざわざ気疲れしたくないというのが本音だったので、欠席にすることができほっとしました。
幼稚園の謝恩会に行きたくない。理由はどうしよう...
他のママ友であえて欠席にした方は、ご主人が仕事で祖父母も遠方なので子どもを見てくれる人がいないから無理、ちょっと仕事が入ってしまっていて…などと理由を説明したそうです。
どんな理由であれ、欠席する場合は謝恩会委員の方に口頭でなぜ欠席するのかを伝えないと「なんで欠席なのかしらね?」というような目で見られることを恐れてか、きちんと話されている方が多かったようです。
欠席に伴うその後の人間関係が少し心配でしたが、全体的な保護者同士での関係性が変わるということは、欠席を申し出た当初では特別にありませんでした。
しかし、 3月の卒園前の謝恩会が終了した後には、一部のママ友からは冷たい態度を取られました。
きっと、卒園まではあと少しだったことに加え、ママ友同士で集まる行事が終わり、子どもの通う小学校が違うこともあって、態度を翻したのだと思います。残念な気持ちでしたが、嫌だなと感じたのはその程度でした。
欠席した保護者には、謝恩会委員の方から謝恩会のお土産や子どもたちのDVDなどが手渡しされました。私はそこできちんとお礼と、欠席してしまい申し訳なかったということを改めて伝えました。
幼稚園の保護者の集団では、一人の方に言ったことも瞬く間に噂で広がるので、本音は抑えて、いつでも礼儀正しく謙虚に振舞うことが大切であると、良い勉強になりました。
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さいごに
私の息子の幼稚園では、食事やゲーム等をやるような謝恩会はなくなり、その代わりにシンプルな「お別れの会」的なものになりました。
なぜかというと、謝恩会を辞退する担任以外の先生が年々増加したことや、働くお母さんが増えたことで役員決めが困難になってきたからです。
だから私は一般的?な謝恩会の経験がありませんが、正直、簡素なお別れの会になってよかったなと思っています。
仮に謝恩会があったとして、私は役員ではなかったから出席することには何も問題がなかったんですが、ママ友付き合いの疲れがあったので、できればシンプルな謝恩会になればいいななんて思っていたんです。
「お別れの会」は卒園式のあとに開かれた30分程度の催しだったんですが、先生へ子どもたちの歌をプレゼントしたり、子どもの写真付きメッセージカードを集めたアルバムや花束をプレゼントしたりなど、先生と親子の最後の思いで作りをしました。
また、卒園式やお別れの会の様子はDVDとしてもまとめられ、目に見える形での思い出を残すことも出来ましたし、シンプルで楽しいお別れ会になりました。
例年の謝恩会が良かったという人もいましたが、多くの人が今回の「お別れの会」に満足していたように感じましたし、先生にも喜んでもらえたんじゃないかと思っています。