小学校へ入学し数週間たつと、学校へ行きたくないと言い始めた我が息子。
私は最初、これはどこのうちでも一度はあるような登校渋りであって、どうせすぐに解決するだろうと思っていました。
しかし、止まらない息子の学校へ行きたくないという気持ち。
結局、2学期からは不登校になってしまいました。
今回は、「小1で不登校になった息子の原因とは何だったのか?」また、「あの初期対応は間違いだったかもしれない」などといった、当時の様子をお話ししたいと思います。
小1で不登校になった原因やきっかけとは?
息子が登校を渋り始めた当時、私は息子に登校を渋る理由を聞いたことがあるんですね。
すると息子は「学校は疲れる」くらいしか言ってくれず、息子自身も何が自分をそうさせているのかが分からないようでした。
だから私は「何で学校が嫌なの?」ではなく
「今日は何が楽しかった?」
「何が辛かった?」
「学校で困ってることはある?」
など、なるべく具体的に答えやすい質問をするようにして、手掛かりを探しました。
すると分かったことが
①学校までの距離が遠すぎる
②学校の先生が怒るし怖い
③休憩時間が少なく、拘束時間が長い
④友達が遊んでくれない
⑤友達に一方的に怒られる
⑥勉強が嫌い 宿題がイヤ
という点で、具体的にはこういう事なのではないかと思っています。
小1で不登校になった息子の原因を具体的に推測
①学校までの距離が遠すぎる
学校までは徒歩20分ほど、集団登校ではありませんが息子には辛いようです。
私やお友達と行くのを提案しても、未だに朝の徒歩での登校は拒否しています。
「学校に行くの嫌だな」という不安な気持ちを抱えたまま歩くと、学校で過ごすエネルギーが
一気になくなってしまうのかもしれません。
②学校の先生が怒るし怖い
息子はとてもマイペースでこだわりが強い一面があるので、学校では授業でやるべきことが遅くなると注意されたり、休憩時間に居残り勉強をさせられていたようです。
また当時の息子の担任はとても厳しい方で、笑顔が少なく、感情的な先生でした。
だからクラスの雰囲気は暗いというか重い雰囲気。
そんな雰囲気の中で感受性の強い息子は、友達が先生から怒られてしまうと、自分も怒られていると思ってしまっていたようです。
③休憩時間が少なく、拘束時間が長い
幼稚園時代とは異なり、学校は勉強をするところなので遊びの時間は少なくなります。
体を動かすことが大好きな息子は、興味のない勉強を長い時間座ってさせられることがとても苦痛のようでした。
そんな息子は「学校が午前中で終わりならいいのにな」とよく言っていましたね。
④友達が遊んでくれない
クラスには同じ幼稚園だったお友達もいたのですが、仲の良かった子ではなかったせいか、自分で新しい友達をつくり遊んでたようです。
しかし、そのお友達とは遊びの好みが違ったようで、息子が「○○しよう」と提案しても相手にイヤだとばかり言われしまい、そんなやりとりだけで休み時間が終わってしまうという日々。
せっかくの休み時間を、有意義に過ごせなかったことが辛かったようです。
また、この友達以外と遊ぶときに仲間に入れてもらえなかったり、仲の良かった幼稚園時代の友達がイヤだと言っても、なぜか追いかけてくるようになったりと、ちょっとした友達とのトラブルが多かったようです。
⑤友達に一方的に怒られる
口調の強いクラスの友達から、息子は何かとたびたび小言を言われることが多かったようです。
具体的な内容については息子自身が忘れてしまったために不明なのですが、息子には理不尽な怒られ方だった可能性が高いです。
なぜなら、このお友達は息子以外とのトラブルが絶えなかったからです。
⑥勉強が嫌い、宿題がイヤ
特にひらがなの勉強のときですが、息子は一生懸命に勉強しているけれども、先生からバツを付けられたり、やり直しをさせられたりすることがとても苦痛だったようです。
また、学校での人間関係や勉強を終え、やっと家で休もうと思っても今度は、宿題をしなければなりません。
私自身、「宿題は何が何でもやらせないと」と思ってやらせていたので、これも苦痛だったようです。
小1の不登校を予防するためにした対応
息子のつまずきのほとんどは、息子自身のもう少しの我慢や慣れによって何とかなるだろうと、当時の私は考えていました。
だから、息子の負担を少しだけ減らせば登校渋りもなくなるだろうと、登校しぶりの原因と思われる6つの問題に対し、私はこんな風に工夫したり、励ましたりしながら1学期を終えました。
①学校までの距離が遠すぎる
この対応は息子を甘えさせてしまうのではないかと不安だったのですが、先生やスクールカウンセラーにも相談した結果、学校までは車で送るようにしました。
これはいまだに続いているのですが、安定した登校ができるまではおそらく続くと思います。
②学校の先生が怒るし怖い
この事は担任の先生に伝えました。
さすがに「あなたを怖がっています」とは言いづらかったのと、他のクラスの先生のことも怖がっていたので、学校の先生自体を怖がっていると伝えました。
すると、当たり前かもしれませんが、これは伝えたところで何も変わらなかったです。
だから、息子の辛い思いは受け止めてあげ、見守っていました。
③休憩時間が少なく、拘束時間が長い
残り勉強については、なるべくさせないよう担任に伝えました。
拘束時間が長いことに関しては、学校に行く意味や楽しさを伝えたり、本人が辛いという気持ちをなるべく受け止めてあげるようにしました。
④友達が遊んでくれない
多かれ少なかれ、こうしたトラブルは子どもにはよくあることなので、私は息子に
とか
などといった声掛けをしたり、辛い思いは聞いてあげるなどして見守っていました。
⑤友達に一方的に怒られる
これは担任に伝えたところ、すぐに対応してもらえました。これには担任も思い当たることがあったようです。
正直、これは子ども同士の事だし、自分で対応する力を身に着けて欲しかったので伝えるかどうかを迷ったのですが、状況が状況だったので伝えることにしました。
結果としては少し改善されたので、今となっては伝えてよかったなと思っています。
⑥勉強が嫌い、宿題がイヤ
勉強嫌いに関しては、勉強の大切さと先生が付けるバツの意味について説明。
バツを付けられると人格を否定されてると思ってしまう傾向があったので、先生がバツを付けるのは回答として明らかに間違っている時と、より良い字が書けるようにという意味があることを伝えました。
すると、この意味はすぐには理解してもらえませんでしたが、今はバツ印に対して癇癪をおこすことはなくなりました。
一方、宿題に関しては担任に相談したものの、解決策は出ませんでした。
スクールカウンセラーにも相談したんですけどね。
担任から「やらなくてもいい」という返事を期待していたのですがダメでした。
だから結局「宿題はやらせないといけない」と私自身が追い込まれてしまい、宿題に手をつけようとしない大泣きする息子に対して、無理やりやらせてしまいました。
手伝ってあげたこともあるのですが、いま思うとコレが一番ダメな対応だったように思います。
もっと話し合いをするべきでした。(とはいっても、その当時の私には交渉するエネルギーはなかったんですけどね…)
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まとめ
この時期、私なりに色々と対応しましたが、すぐには解決しませんでした。
今は教室に復帰してはいるものの、結局これだ!という不登校の原因は分かりませんし、そもそも不登校の原因は一つではなく、いろいろな要因が複雑に絡み合っているんだと思います。
ただこの1学期、私は大きなミスをしました。
それは、スクールカウンセラーに相談すれば担任に話が伝わって、それぞれの問題に対応してくれると思ってしまったことです。
中には担任に伝わっていたこともあるのかもしれませんが、このミスのせいで、息子への対応が後手後手になってしまっていたんですね。
だから、自分では担任に直接伝えづらいことをカウンセラーさんから担任に伝えて欲しい時は、必ずその意思をカウンセラーさんに伝えてください。
そうしないと、カウンセラーには守秘義務があるので担任に話しません。
あなたはどうか私のようなミスはしないよう、お気を付けください。