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小学生なのに会話が成り立たない息子の原因は認知の歪みかも!?

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発達障害の人の言葉の受け止め方って、定型発達の人と比べるとちょっと変わっています。

言葉の受け止め方は、定型発達の人どうしであっても異なることはありますが、発達障害の人の場合、その受け止め方が定型発達の人からすると「なんでそうなるの?」という意外な言葉の受け止め方なんです。

そのことに気づいてからは私は、小学生なのに会話が成り立たない息子をより理解しやすくなり、育児のイライラもかなり軽減されました。

今回は、発達障害の人の言葉の受け止めかたを、私の経験などを通してお話ししたいと思います。

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小学生なのに会話が下手な息子のとある話

見てきて

私は息子が年長のころのある日、息子にこんな事をお願いをしたことがあります。

お風呂にお湯をはるためにお湯を出したものの、違う作業をしている時にふと「あっ、お風呂の栓したっけな?」と不安になってしまった私。

大丈夫な気もしたのですが心配だったので、たまたまお風呂の近くにいた息子に私はこう言いました。

「ねぇ○○君」

「お母さん、お風呂の栓をし忘れたかもしれない。

「お湯が漏れているかもしれないから見てきてくれる?

すると息子は「うん」と返事をして、お風呂場へ行きました。

 

そして、確認が終わると「見てきたよ」と私のところへ来たので、私は息子にこう聞きました。

 

「どうだった?お風呂の栓してあった?」

すると息子はこう言いました。

 

「分からない」

 

「えっ?分からないってどういうこと?だって見てきたんでしょ?」

と私。

 

「だから、見てきたってば

と息子。

 

息子との話が噛み合わなかったので、私は大至急、自分の目で確認しに行きました。

結局おふろの栓はしてあったので大丈夫だったんですけど、なんか心がもやっとしてたんですね。なんで理解できないんだろうと。

 

でもまあ、まだ幼稚園生だからこんなもんかと、この一件に関してはそんなに気にせず、その頃は笑い話の一つになっていたのですが、なんと後日そのなぞが解けました。

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小学生になっても会話が下手な理由が判明

息子に発達障害の可能性が出てきてからの私は、たくさんの本やネットで障害に関する情報を収集していました。

そして、発達障害の人は言葉の受け止め方が独特である事実を知った時に、ふと、先ほどお話ししたお風呂の一件を思い出したんですね。

特に自閉症スペクトラムの方に多いようなんですが、発達障害の人って言葉をストレートに受け止めやすい傾向にあるそうです。

 

例えばお出かけ中、友人から「ここで待っててね」と指示された場合。

 

普通の人は「ここで待っててね」と待つ場所を指定されたとしても、そこが実は他の人にとって迷惑な場所だと知ったら、その場所の近くの所に移動して友人を待つと思うんですね。

しかし、発達障害の人はその「ちょっと移動して待つ」という発想をしづらいんです。

ここで」と言われたから「ここで」待っているので間違いではないんですけど、臨機応変に対応するのが困難な傾向にあるんですね。

 

だからうちの息子のお風呂の件を分析するとこうなります。

「お風呂を見てきて」と言われたから「お風呂」を「見てきた」んですね。

何のためにお風呂を見に行くのかは説明してあるんですけど、その部分は聞いていないか、もしくは「見てきて」という言葉だけに反応して「見に行った」だけなんです。

対処法

じゃあ、あの時私はどうするのが良かったのでしょう?

たぶんこれが正解です。(私が自分で見に行くのが大正解ではありますが…)

 

まず、「お風呂に栓がしてあるか見てきて」と声をかける。

・・・お風呂場へ向かわせる

 

息子がお風呂場に着いたなと思ったら

「お風呂の栓はしてある?」と、もう一度声をかける。

・・・確認させる

 

お風呂の栓がしてないと言われたら

「お湯を止めてね」

「それから、お風呂の栓をしてね」と伝える

・・・大目的を果たせる

 

ポイントは、やるべきことを一つずつ伝えることです。

 

なぜなら、発達障害の人は優先順位の付け方も苦手なので、やるべきことを順番に伝えてあげる必要もあるんです。

 

もしこれを、

「お風呂場に行ってお風呂に栓がしてあるを見てきて!栓がしてなかったら栓をすぐにしてね!」

なんて言ったとしても、おそらく当時の息子には通じなかったと思います。

 

もしかしたら、小学生の今でもパニックになるかもしれません。

「お風呂の栓がしてない!!漏れてる!!どうしよう!!」とパニックになって、お湯も止めずに栓をしようとすると思います。

会話のキャッチボールができない子供を理解するために

自閉症スペクトラム当事者が書いた本を読むと、こういった言葉の受け止め方の違いがどういったことなのかが良く理解できます。

 

 

発達障害を理解するには、例えばADHDだけの情報ばかり勉強するのではなく、自閉症スペクトラム・ADHD・学習障害など、あらゆる角度からの情報も学ぶと理解しやすくなりますよ。

 

 

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まとめ

発達障害の人は、慣用句も苦手です。

例えば、寝耳に水っていう慣用句がありますよね。

これは不意に何かが起こってって驚くことを意味した言葉ですが、意味を理解するのに時間がかかります。

発達障害の人はまず言葉をそのまま受け止めてしまうので、もしこの慣用句の意味を知っていたとしても、「ビックリするという意味ね」とはすぐに捉えることができず、

「寝耳・に・水」

「寝耳」「水」

「寝てる・ときに・耳・に・水」

寝てる時に耳に水がかかったらビックリする。

つまり「驚く、びっくり」という意味だったのね。

のような感じになるようです。

 

個人差があるので、発達障害の人全員がこうなるわけではありませんが。

こういった言葉の受け止め方の違いを知っておくと、話が噛み合わない時に何か役に立つかもしれんせん。

 

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