私の息子は小1の時に不登校になったのですが、ただでさえ育てにくくてストレスフルな毎日なのに、それに加えて不登校の問題が増えてしまって...。
もともと体が弱い当時の私はもうノイローゼ気味になっていきました。
息子が登校を渋り始めたとき、私は登校渋りの情報だけでなく、不登校についての情報も含めて集めていました。
しかし、それらの情報は参考にはなりましたが、混乱のもとにもなりました。
なぜなら、あまりにも情報がありすぎて、それらの情報をどのように処理をしたらいいのか分からなくなってしまったからです。
で、私はどうしたかというと、不登校の対応は専門家でも意見が様々なので、私は得た情報の中からこれは息子に有効かもと思ったことを試していました。
今は息子は教室へ復帰しましたが、当時はとにかく試行錯誤の連続だったので、今思えばこれは失敗だったかもというものもあります。
今回は、私が息子の登校渋りの当初に取り組んで失敗したことなどをまとめたいと思います。
登校渋りの対応で一番失敗したなと感じたことは
焦ってしまったこと
あなたはもし自分のお子さんが不登校になったときに、冷静に対応できると思いますか??
私は日々の疲れもあり、あまり冷静には対応できませんでした。
登校を渋り始めた時はただの甘えだと思っていたので、ここであまり優しくしてしまうと余計に悪化すると思って無理やり登校させてしまいました。
当時、息子に登校を拒否する理由を聞いてもただ「行きたくない」ばかりで、理由があったとしても、その理由はとても小さなことだった記憶があります。
だから私は「そのくらいは我慢しないと」とか「お母さんも、そういう気持ちになったことあるよ。だけど、がまんして学校に行ったよ」とか、とにかく「我慢しなさい」ということを息子に言っていました。
とにかく疲れていたし、イライラしていたし、ご近所の目も気になるし、学校の先生に何て思われるかと思うと恥ずかしかったしで、とにかく「学校へ行かせないと」と焦ってしまいました。
焦りは「登校渋り・不登校」を悪化させるもと
「焦らない」というのはなかなか難しいとは思うんですけど、今思うとこの時に息子の話をよく聞いてあげて、「そっか、○○が辛いんだね」とか「分かるよぉ。お母さんも○○って思ったことがあるよ」とか、もっと子どもを安心させる言葉をかけて共感してあげれば良かったなと思っています。
とにかくこの頃の私は「学校はいくべきもの」と思っていたし、とにかく世間から冷たい目で見られることが怖くて怖くて、息子を無理やり登校させてしまっていました。
その結果、うちの子はとうとう登校するエネルギーがなくなってしまって、2学期からは不登校に…。
早い段階で、担任に相談するべきだった
私が担任に相談したのは、息子が登校を渋るようになってから1か月くらいしてからだったと思います。
それまでは全く何も担任には伝えていなかったので、息子は担任から何のフォローも受けられないまま一日を過ごしていました。
今思えば、担任に現状を伝えて、息子のフォローをお願いしておけばよかったなと思います。
というのも、息子は行動が遅く個性が強いことから、たびたび担任から注意されたり、何かを指摘されたりしていたようなんですね。
また、行動が遅い事などから授業の内容が遅れてしまった時は、休み時間に課題をやらされていたらしいんです。
つまり息子は、学校への何らかの不安を抱えている中で、唯一気晴らしの出来る休み時間を奪われていたわけです。
そりゃあ、学校へ行くエネルギーなんて無くなりますよね。
しかし、当時の私はそのことにけずにいました。息子がSOSを出していたのにもかかわらず、、、。
息子は当初、話すのが下手なりにこんなことを私に話してくれていたことがあるんです。
「今日は休み時間がなかった」とか「休み時間に勉強させられた」と。
その時は理由を聞くと、原因は息子に非があることのように思えたので、あまり深くとらえられなかったんですが、今思うと、もう本当になんてかわいそうなことをしてしまったんだと後悔しています。
よくよく考えたら、まだ1年生なのに居残り勉強なんて厳しいですよね。しかも不安でいっぱいだったのに...。
子どもの要望は出来る限り対応するべき
教室まで子どもを見送ることはやっていたのですが、登校渋りの問題が担任に明るみになってからしばらくしたある日、私は担任から「付き添い登校」を打診されました。
その時は付き添い登校が具体的には良く分からなかったことと、子どもが落ち着くまで教室に親がいなくちゃいけないなんて辛いし恥ずかしいしで、私は断ってしまいました。私自身の精神状態も、あまり良くなかったので。
これも今思えば、実は息子が「お母さんも一緒に学校にいて」と時々言っていたんですね。それで私は教室までは行ってあげたけど、教室の中には入りませんでした。
なぜなら、そもそもそこに足を踏み入れてはいけないと思ったし、そんなことしたら更に息子が私から離れられなくなると考えていたし、そもそも親が教室にいるなんて聞いたこと無かったので。
当時は精神状態が良くなかったので無理だだったかもしれませんが、今思えば、できる限り息子の要望を聞いてあげていれば良かったなと、これも反省しています。
さいごに
私は失敗してしまいましたが、もし今この記事を読んでいる登校渋りで悩んでいる方がいましたら、これもお伝えしたいです。
義務教育の本当の意味を調べてみてください。
答えを言ってしまうと、義務教育は「親や社会が子どもに教育の環境を整えてあげる義務」であって、「学校へ行かせること」事態が義務なのではありません。
親は入学の手続きをしてる時点でまずは義務を果たしています。
子どもには教育を受ける権利もあれば、教育を受けない権利もあり、文部科学省では不登校を、長期欠席の理由の一つとして認めています。
どうか焦らず、まずは親御さんが落ち着けることを願っています。
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