私は心理学やペアレントトレーニングなどを勉強する中で、気づいたことがあります。
それは、
子どもを怒ってしまう背景には子どもの行動に原因があるだけではなく、自分自身の性格や夫婦関係、嫁姑関係などが関係しているということです。
イライラしている時って
「最近疲れてるからかな」
とか
「体調が悪いからかな」
とか気づけることもありますが、なかなか自分の気持ちに気づけないなんてこともありますよね。
そんな、子育て中のイライラを解決するためには自分自身を知ることが大切だと感じたので、今回は育児のイライラ解消法についてまとめておこうと思います。
子供への怒りがおさまらない原因は?
母親には色々な顔がありますよね。
例えば私の場合は…
①夫に対する「妻という顔」
②子どもに対する「母親という顔」
③義両親に対する「嫁という顔」
④実両親に対する「娘という顔」
⑤兄弟に対する「妹という顔」
⑥どれでもない「私」
主にこの6つがあります。
私は昔、子どもを怒ってばかりいたんですが、いま思い返してみるとその背景には大きな理由が2つあると思っています。
「良い母親でなければならない」という強い思いがあったから。
「母親」という自分には、世間や義両親などから
「子育ての事で責められない自分でいたい」
という気持ちが無意識に強くあったように思います。
「こうあるべき」という思いが強かったから。
妻でも母親でもない「わたし」という自分が、自分の理想を子どもに押し付け気味だったのかもしれません。
子どものためにとやっていたことの中には、ただの価値観の押し付けがあったのかもしれないのです。
いい母親って何?
そもそも「良い母親」って何なんでしょうか?
・美味しい料理を作れて
・人づきあいが上手で
などなど、何でもかんでもできるお母さんが「良い母親」なのでしょうか?
これらは理想ではありますけど、なんでも完璧に出来る人なんていませんし、そもそも完璧を目指す必要もないんですよね。
じゃあ、究極の良い母親って何だろうと考えた時に、私はある大切なことに気が付きました。
ありのままを受け止める
それは何かというと、子どもがどんな選択をしようと、やろうとまずは
ありのままの子どもを受け入れて見守る心を持つこと
なんじゃないかということです。
「できない」ことばかりに目をむけて変えようとするのではなく、
「できないこともある」ということを単純に受け止める姿勢
が必要なんじゃないでしょうか?
ありのままを受け止めるということは、しつけはいらないという意味ではありません。
しつけも常識も教えることは大切です。
ただ、「子どもをしつけたい」「変えたい」というその思いは、本当に心から子どものためを思ってのことでしている事でしょうか?
実はその裏では、「世間からの目」を気にする自分や、「自分自身のこうあるべき論」が悪さしているかもしれません。
例えば
子どもが食べるのが遅くて困っているとします。
給食の時間には限りがありますし、食べることが遅いと仕事に影響しますから、子どもがなかなか早く食べられるようにならないとイライラしちゃうんですよね。
で、時には「なんで遅いの」「早く食べてよ」ってものスゴク怒ってしまいます。
で、こういう時の解決方法って大体「早く食べないと○○させてあげない」とかいって、恐怖政治で強制的に子どもを変えようとしてしまいがち。
しかしこの方法、これでうまくいく子もいれば、うまくはいかない子もいます。
より少食になったり、チックなどの身体症状がでてしまう子もいるかもしれません。
子どもが首をふるそのくせ、実はそれってくせじゃなくて○○かも!?
ここで大切なのが、「人間は人間を変えることができない」という視点。
一見、人間が人間を変えているようにみえるそれは、その人間が自ら変わっただけのこと。
人間が変えられるのは、自分の感情や考え方だけなんです。
だからこういう時は、母親自身が感情をコントロールし、子供への声掛けを工夫したり関わり方を変える方うまくいくようですよ。
上手くいかないのは、子どもを「こうあるべき」と支配しようとしてしまうからなんです。
ダメな母親の特徴とは?
自分自身にこんな傾向があると、子育ては困難ばかりかもしれません。
・何ごとも「こうあるべき」と思いがち
・せっかちで無駄が嫌い
・短気で、ささいなことにイライラしてしまう
・人生に対する不安感が大きい
・学歴の劣等感
・感謝する気持ちが低い
など。
例えばこんなことありませんか?
宿題は帰宅後にやるべき
「宿題は帰宅後にやるべき」と勉強方法を押し付けていませんか?
自分が子どもの時にそれで勉強ができるようになったとしても、
その方法がその子に合っているとは限りません。
その方法はその子どもに合っていますか?
それはムダだと決めつける
「そんなものを買うのは無駄」などと、子どもが買うものを否定しすぎていませんか?
いい買い物ができるようになるには、失敗経験も必要です。
一見お金の無駄のように思えても、その無駄が立派な学習になっていることもありますし、本当に無駄かどうかは母親が決めることではなく子ども自身が決めることです。
親子であっても、感性は個々人で異なりますよね。
努力不足と決めつける
「できないのは努力不足」と決めつけていませんか?
そのイライラの理由は、子どもの行動が間違っている!できない!からなのでしょうか?
実はそのイライラは「将来への不安」だとか「妻でも母でもない自分の時間がない」という不満、さらには単なる夫婦喧嘩の八つ当たりだったりしないでしょうか?
育児が上手くいかないのは子どもに問題があるのではなく、もしかすると親自身に問題があるのかもしれません。
だからといって、自分を責めることはしないでくださいね。
「教育は共育」ですから、解決する方法を見つけて子供と一緒に成長していけばいいんです!
さいごに、解決のヒントが見つかるかもしれない本と記事をご紹介しますね。
▼一度は読んでみたい「子育てハッピーアドバイスシリーズ」
▼実は栄養不足が原因だったなんてこともあるんですよ!
▼母親の毒親育ちが影響していたてことも・・・。
母親が重い。罪悪感を捨てて母親との距離感を見直したら楽になった私
まとめ
私は冒頭で母親にはいくつもの顔があるとお話ししましたが、あれって細かくするともっと出てくるんですよね。
家の事はどうしても母親中心になりますから、人間関係は父親と比べると母親の方に多くあります。(ママ友やら先生やらご近所付き合いやら…)
だから母でも妻でもない「わたし」の思いって二の次になってしまい、疲れちゃうときがあります。
だから、最近なんだかイライラするなぁと思った時には、「わたし」の気持ちに気づいてあげるといいかもしれません。