息子の育児に悩んで育児方法を探し回っていたある日、私はペアレントトレーニングという方法があるということを知りました。
ペアレントトレーニングはもともと発達障害の子どもを育てる保護者への「子育て支援」と、子どもの「発達支援」を目的として生まれたものなんですが、
このペアレントトレーニングは発達障害の子どもだけではなく、定型発達の子どもや育てにくい子ども、恋人や夫婦関係にも応用できるんだそうです。
今回はそんなペアレントトレーニングを学んだり、実践してみて分かった「ペアレントトレーニングで挫折しないコツ」をお話ししたいと思います。
ペアレントトレーニング講座で褒める方法を学んでみたら
2年前、私はたまたま地域の学習講座でペアレントトレーニングが開催されることを知り、参加してみました。
するとそこには、高齢の夫婦、子育て真っ最中のお母さんやお父さん、現役の学校の先生がいました。
本来は指導者と親とでマンツーマンでやるのが基本らしいのですが、この講座は座学で全3回のもので、
・子どもの良い面を10個書きましょう
・行動を「好ましい行動」「減らしたい行動」「無くしたい行動」の3つに分けましょう
・減らしたい行動や好ましくない行動をしたときの「代わりにとって欲しい行動」を考えましょう
など、時々ワークシートを使ってペアトレの基本を学びました。
で、そのワークシートをやってみて思ったのが、意外と書けないもんだなということです。
ふだん怒ってばかりいるのに、いざ紙に書いてみようと思うと書けないんです。
でもこれは、私だけではなく、他にも多くいました。
特に子どもの良いところを10個書くのが難しかったんですが、書けない人はかなり多いと講師の先生が言っていました。
なぜなら、人間には人の良いところよりも悪いところをみる癖があるからです。
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ペアレントトレーニングができない…
実践してみて私が率直に思ったことは、「ペアレントトレーニングは難しい」です。
ただでさえ毎日の育児で疲れているのに、なかなか思った通りにできないと、今度はその思った通りにできないことが新たなストレスになってしまうことがあるんです。
正直私はすぐに挫折しました…。
でもこのままではいけないと、私はどうすればいいのかを考え、試行錯誤の中で気づいたのが「スモールステップ」です。
スモールステップでいこう!
ペアトレって、私は習い事と同じなんじゃないかと思っています。
例えばピアノ。
ピアノって、習ったからといってスグに弾けるようにはなりません。練習が必要です。
ということは、ペアトレだって同じ。
学んだからといって、スグにできるようになるわけではありません。
試行錯誤をしながら、自然と身についていくものなんだと思います。
学んだことはスグに身につくもの!と考えてしまうと、誰だって挫折しますよね。
そこで、これ以上挫折しないために私は、ペアレントトレーニングの超基本をしっかり身に着けることを意識するようにしました。
行動を無視する
子どもの問題行動って、親はついイライラして反応してしまいがちです。
でもそんな時はまず、明らかにあぶないことだったらスグにすぐに注意するようにし、望ましくない行動をしたときにはその行動に注目をしないようにしました。
例えばうちの子の場合、歩きながらご飯を食べることがあります。
何度注意しても歩いてしまうので、3回言ってもダメな時は声掛けをストップ。
ただ、箸を持ったまま歩いたら危ないので、
のような、諭す口調で注意するようにしました。
出来ていることに注目する
問題行動が多いと、親はついその問題行動ばかりに目がいってしまいがちです。
でもそういう時は、問題行動から目をそらして「できていることに注目する」ことも大事。
今までは「座って食べなきゃダメでしょ」と強い口調で怒りがちだったのをやめて、座って食べられている時は「座って食べられているね」という「褒める」声かけをするようにしました。
褒めるとは「当たり前にできていることを認める」ということでもあるんですよね。
子どもに対して「あれもできない、これもできない」ばかりに注目するのではなく、「できること、できていること」に注目していたら、なんか自然と「褒める」が機会が増えたような気がしました。
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まとめ
スモールステップが大事というお話をしましたが、これは親だけではなく子どもに対しても同じです。
親の方がペアトレで学んだことを身につけられたとしても、子どもがすぐに問題行動を減らせるかといったらNOです。
親も子どもも、共に少しづつ成長していくことが大切だと思います。
私はペアトレを実践して2年経ちますが、スモールステップのところで書いたことを中心に実践してみたら、息子の問題行動がかなり減りました。
もしあなたがペアトレで挫折しそうになったら、自分や子どもを責めることはせず、どうかスモールステップを意識してみてください。